今日は、まだまだ経験が長いとは言えないですが、これまでの私の数年の体験から、フリーランスで翻訳を始める上で使えるサイトや重要なこと、アドバイスなどをご紹介したいと思います。
①フリーランサー用のおすすめプラットフォーム
1.Upwork
Upworkは私がまだ翻訳について未知の時に一番始めに登録したサイトです。今までの私の経験からして、一番使いやすいのと、仕事の幅も広く、競争率も他と比べてそれほど高くないイメージで、初めての方には一番おすすめです。サイトには審査を通過して合格すれば登録できます。仕事に応募するには、コネクトと呼ばれるコインのようなものが必要で、1コネクト0.15$です。だいたい応募には2~6コネクト必要です(以前は無料だったのですが)。ただし、クライアントから直接招待を受けるとコネクトは必要ありません。翻訳だけでなく、イラストレーション、デザイン、バーチャルアシスタント、教師など様々な職種の案件が掲載されており、様々なサービスを提供するフリーランサーが登録しています。
2. Proz
ProzはUpworkと似たようなフリーランサーサイトですが、より経験者用向けのイメージです。案件に応募できるのはもちろんですが、フリーランサー同士で情報を共有する掲示板があったり、クライアントまたは翻訳エージェントから直接Eメールでスカウトのメールが来ることもあり、今後の仕事につながりやすいです。ちなみに私は有料会員で年間120ユーロほどを支払っています。有料会員になると、会員だけのコンテンツや案件に応募できたりして、メリットが増えます。
この他にも様々なフリーランサーサイトが存在し、クラウドワークス、ワークシフトなど日本語の物もたくさんあり、それぞれメリットがあると思います。ただ、私が実際にお仕事をいただいた経験があり、かつ個人的にお勧めしたいのは上の二つです。他のサイトを探したい方は、「翻訳 フリーランスサイト」や「freelance translation platoform」などと検索してみてください。自分に合ったものが見つかるはずです!
② 翻訳エージェントの受験
フリーランスとして初めて仕事を探す方は、まずは①で紹介したようなフリーランスサイトに数件登録して仕事を探すのがお勧めですが、既に経験がある方、フリーランスを初めて一定の期間が経った方は翻訳会社に応募できます。たくさんのエージェントと提携できればできるほど、安定した仕事量が望めます。
翻訳会社はだいたい条件に「経験年数XX年以上」や、例えば「IT、医療分野での翻訳者募集」などとクライテリアを設定しているところが多いですが、まずは詳細を確認します。レートが低い会社は、あまり経験年数を問わないところが多いかもしれません。探している業種が見つかったら、応募フォームを送信して、返答があるとテストを受験し、合格となれば業務提携が決定します。翻訳会社はインターネットで、例えば日本の会社であれば「翻訳エージェント 日英」や海外であれば「transation agency ranking」などと検索すると国を問わずたくさん出てくるので、自分の対応言語や分野などに応じて探すことができます。日本の会社はとてもテストや経験年数などのクライテリアが厳しいところが多いので、初めての方は海外のエージェントに応募してみることをお勧めします。
③ 翻訳学校、翻訳講座などの受講
翻訳の経験がないけれど将来は翻訳に関わる仕事をしてみたい、興味があるので勉強してみたい、という方は翻訳学校で授業を受けたり、講座を受講して特定の分野の知識を身につけることがお勧めです。一定の講座を終了すると、その学校が提携している翻訳会社からオファーが来たり、特定の分野で募集をしている会社を受験できたりするメリットがあります。翻訳学校は、通学講座だけではなく通信講座も提供しているので、例えば今は別でフルタイムの仕事をしているけれど翻訳の勉強をしてみたい、という方でも通信講座なら自分の空き時間にオンラインで学習できるので最適です。また、海外に住んでいても通信講座を受講できます。ただし、海外から受講できる講座の種類は限られてしまいます。
私がリサーチをした結果のお勧めは以下のとおりです。ただし、言語は基本的に英語、日本語、中国語の翻訳となります。
*Fellow academy – 複数の通信講座が海外からも受講可能。課題も全てオンラインで提出できます。マスターコースを受験すると提携翻訳会社のテスト受験のチャンスがあります。
https://www.fellow-academy.com/home/mastercourse_economy
*Babel U – こちらも全ての通信講座が海外からも受講可能。課題も全てオンラインで提出できます。分野も幅広く、受講終了後もBabel Uと提携の翻訳会社との業務提携のチャンスがあります。
*DHC – 私はここの通信講座を考えていましたが、残念ながら大半のコースはオンラインでの課題提出に対応しておらず、郵送のみとなるそうです。また、私が希望したコースはEUのデータ保護法の関係で完全に受講できませんでしたが、日本に住んでいる方にはお勧めです。
他にも、限りはありますが翻訳や通訳の勉強ができる大学、大学院も世界中にあるので、リサーチしてみると良いと思います。
④自分の前職の分野を生かした翻訳
単に翻訳といっても、金融、ゲーム、化学など分野は様々です。一般的なビジネス翻訳はそれほどテクニカルなスキルが必要ありませんが、例えば契約書、医療などは、特定の書式のスタイルであったり、業界独特の用語などに従事している必要があります。例えば私は前職で国際税務関係のコンサルタントをしていたので、とてもテクニカルな分野で、仕事に従事していないとテクニカルな用語の正確な翻訳は難しいです。なので、売り込む際は自分の専門分野としてアピールになるのと、社内でも翻訳者として勤務していたので、後にフリーランスになった時に経験者としてお仕事に応募ができました。
前職の分野に基づいて社内の翻訳を経験し、後にその分野でのフリーランスになるのも一つの手です。
⑤その他、自分を売り込む方法
私が他に仕事のスカウトを受けるのは、LinkedInです。翻訳に限らずリモートの仕事のオファーがくることがよくあります。ここで翻訳会社から直接依頼が来たこともあります。登録してプロフィール画面に跳び、以下にある「Open for job opportunities」という欄があるのでオンにして詳細を入力すると、リクルーターなどに仕事を探していることを知らせることができます。プロフィールには英語で自分の今までの経験や資格、語学力などを詳しく書いておくとこのようなスカウトの機会も増えます。また、サイト上で仕事を探すこともできることはもちろん、自分に興味を持ってくれたリクルーターや業界の方と繋がって情報交換ができます。
LinkedInの他にも自分のサイトであったり、友人や知り合いからの紹介であったり、色々な方法で仕事が舞い込むことがあると思います。
簡単にではありますが、上記のアドバイスが参考になればと思います!